ご挨拶

謹啓 ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、この度「第39回肺癌診断会および画像診断セミナー」を2013年6月27日(木)から29日(土)に、北海道旭川市の旭川グランドホテルにて開催させていただく運びとなりました。

6月の北海道は初夏の新緑が深まる時期で、自然の息吹があふれかえる季節です。この良い時期に皆様をお迎えできることを大変うれしく思っています。

旭川市は人口が35万人で北海道第2の都市で、大雪山国立公園に隣接しています。また、日帰りは厳しいのですが、北には利尻礼文サロベツ国立公園、東には阿寒国立公園、知床国立公園があり、どちらにでかけても雄大な自然と温泉を楽しむことができます。肺癌診断会および画像診断セミナーはリゾート施設で行われることが多いのですが、北海道のリゾート施設は交通の便に難があることと、旭川市は北海道の中核都市であるとともに、道東、道北の屈指の観光地への入り口でもありますので、会場の旭川グランドホテルもリゾートホテルといえると考えました。地下には広いサウナもありますのでお楽しみください。

肺癌診断会および画像診断セミナーが北海道で開催されたのは、肺癌学会のHPによると、記録に残っている1986年の第12回以降では1999年に函館五稜郭病院の森 裕二先生のお世話により大沼で行われて以来です。それ以前では、旭川市の南に位置する美瑛町にある大雪青年の家で開催されたことがあり、札幌近郊での開催もあったと聞き、39年の歴史の中で4回目になると思われます。第1回は1975年に開催され、1973年に開学した旭川医科大学とほぼ同年齢ということになります。肺癌診断会および画像診断セミナーが肺癌診断の技術向上に果たしてきた役割はとても大きく、私たちの施設の呼吸器内科医もほぼ全員が参加していますし、2回以上参加しているメンバーもいます。

第39回肺癌診断会および画像診断セミナーでは、「胸部画像診断−最前線のプロセスを学ぼう」と題し、画像診断と肺癌診断にかかわる3つのシンポジウム、熱気あふれるエキスパートによる画像読影の指導、特別講演1題を企画しています。呼吸器科を目指す若手医師ばかりではなく、進路が決まっていない卒後研修医、知識の整理を希望されるベテラン医師、画像が好きでたまらない医師など多くの方々に参加していただき、有意義な時間を過ごしながら参加者間の親睦を深めていただきたいと心から願っています。

現在、セミナーにむけて総力で準備中であり、プログラムの詳細は今後随時更新してまいります。このセミナーが皆様の肺癌診療における知識の更なるご発展のお役に立てることを願っております。
2013年6月27日、旭川に皆様をお迎えすることを事務局一同心よりお待ち申し上げます。

第39回肺癌診断会および画像診断セミナー

世話人 大崎 能伸

(旭川医科大学病院 呼吸器センター教授)